上神野は和歌山県の紀北の食文化圏にあります。
柿と山椒のほかにもさまざま特徴的な食文化が。
この地域の「かしわもち」はサルトリイバラ (別名:山帰来)という葉で包みます。
葉には殺菌効果もあり爽やかな香り。 端午の節句のみならず一年を通し日常的に食べられているおやつです。
*直売所「柿の木」でも販売してます!
年末年始に焼き鯖を食べる習慣や、海から離 れた山里ならではの塩鯖を材料にした鯖寿司などの食文化があり、全国的にも有名な柿の 葉寿司も縮砂(しゅくしゃ)という葉や芭蕉の葉に包みます。山への携帯にもすぐれ作業の合間にもつまめる日常食でした。
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隣町には「こんにゃくの里」があるほど重要な食材。里芋と一緒に甘辛く煮たこんにゃくは味が染みて絶品。こんにゃく芋をすりおろしたものを水に溶いて固めて行きますが、うまく固めるには大変なコツが要ります。
紀北から奈良県にかけて朝ご飯に茶粥を食べる習慣のある地域が広がっています。民泊などではあつあつの茶粥の朝ご飯が体験出来るところも。上神野ではどくだみ茶やなたまめ茶などの薬草茶も栽培されています。
昔から地域の酒屋さんから麹を買って来て野菜と混ぜて発酵させ自家製の味噌を作ります。それぞれの家庭でちがっ た味をもつ金山寺味噌は地域の特徴的な食材のひとつです。
幻のおやつ「柿のさんしょぼ」。昔は砂糖の代わりに柿を煮詰めて 使っていました。この地域ならではの、昔ながらのはったい粉ときなこのおやつ。*山椒は入っていません!
この地域に広くおこなわれている行事が「餅撒き」。 巨大な餅を観衆に向かって撒きます。 餅やお菓子をまき散らすお祭りは子どもたちの楽しみだったそう。 「餅撒き」のおこなわれる蛇岩神社も山の上にあり、 山上の巨石にご神体である白蛇が住むといわれます。 生卵に名前と願い事を書いて供えることで一願成就すると いわれている。地域の代表的な神様です
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