上神野のある「神野真国」とは平安時代からの「荘園」の名。このあたりは今もなお「荘園」の単位が残っている興味深い地域でもあります。
紀伊国の北部は全国的にみても特に荘園が集中していた地域で、高野山金剛峰寺など大寺院の存在と紀の川沿いの豊かな穀倉地帯としての生産力がその背景にあったと考えられています。 神野・真国荘は院政期に鳥羽院の荘園として立券され、のちに京都の神護寺の荘園となりました。平安時代の絵図が 残っているというのは全国的にもきわめて珍しいもので、中世からの痕跡ののこる貴重な里でもあります。

「柿の市」 毎年参加しています!

毎年 11 月に神野市場の紀美野町文化センターで紀美野町農林商工まつり「柿の市」が開催され、名産の柿を求める人でにぎわいます。会場ではタネ飛ばし大会や藝能の上演などもあり。鎌倉時代もこんな変わらぬ賑わいがあったのかも。